〜日々の勉強報告〜@日本三景

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GCAに対する症状、所見、血液検査の診断精度

頭痛、scalp tendernessのような古典的なGCAの特徴は、GCAの尤度比と関係しなかった。
一つの症状、所見、検査結果ではGCAを診断することは困難で、それらを組み合わせることが重要である。
 
68のコホート研究のメタアナリシス(14000以上のGCA疑い症例)
 ・31%が適切な検査(例、側頭動脈生検)でGCAと診断された
 ・GCAの尤度比↑
   四肢の跛行
   顎跛行
   側頭動脈の肥厚
   側頭動脈に拍動低下
   血小板 40万以上
   ESR>60 mm/hour
 ・GCAの尤度比↓
   年齢 70歳未満
   ESR<60 mm/hour
   CRP<2.5 mg/dL
 ・頭痛、全身症状、筋痛、scalp tendernessはGCAの尤度比と関連していなかった

文献:JAMA Intern Med. 2020;180(10):1295-1304.